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其の、『薄桜鬼』と名乗った者は…
私の胸の傷に触れて…
何やら詞(コトバ)を発した…
すると、触れていた其の手から
淡い光が現われた。
(何だろう…暖かい…)
…そう思っていると
見る間に胸の傷は無くなっていた。
「…あ…傷が…」
だけど、血を流し過ぎた所為もあって…
意識が朦朧とする。
「―――で?…私は…」
「如何すれば良い?…」
「どうせ…何かを―――」
「しなければならないんじゃあない?」
「…え~とっ…は、薄桜鬼さん?」
『…フッ、分カッテオルナ…』
「大体…そんなモノでしょ…」
「―――で…具体的には?」
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