Prologue -過去の過ち-

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ただ一言謝りたい。 その思いが僕を突き動かした。 僕の為にやってくれていたのに、当の本人である自分は責任から逃れることを優先してしまった。 こうちゃんを捨てることで見ないフリをしようとしていた。 そんなことをしても、自分のやってしまったことは何一つ変わらないというのに。 だからこうちゃんを探して、見つけ出して、ちゃんと謝ろうと思った。 自分と、自分の過ちと向き合うために。 結局自分本位じゃないかと言われればそれまでだけれど。 だからこの学園に来た。 やっと掴んだ手掛かりをたどって。 『鳳家』の『こうちゃん』に会うために…
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