一章:Good friends

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数分後、着替えを終え正吾と一緒に家を出た。 墓の公園は近所の商店街の裏側に出て真っ直ぐ行った所にある。 何故墓なのか。 真っ直ぐ行くとまるで五重塔を模したかのような寺がある、敷地は広く道の向こうにも墓石が大量にある。 そこの中にスッポリ入ったようにある小さい公園……つまり周りは墓石だらけなのだ。 ちゃんとした名前はあるが通称“墓の公園”。 自転車で数分、勇士達は墓の公園に着いた。 「おっ!来たな~吉田兄弟!!」 シンが笑みを浮かべながら大声で言った。 「ハァ~…お前いい加減それやめろよ…」 正吾がため息をつきながら言う。 「しかし、しばらく見ないうちにまたデカくなってねぇ!?」 そんな会話を気にする事もなく笑い混じりで勇士は言った。 三人の中で一際目立つ存在。 彼の名前は塚本真太郎 三人は幼馴染みで小中とよくつるんだ仲だ。高校は定時制なのであまり二人と時間が合わないせいもあり会うのは久しぶり。 身長は180㎝ぐらい、ウニの様な髪型で金髪。 二人は170㎝ほどで勇士は短髪、正吾は長髪だが黒髪だ。 正吾が真太郎の腕の傷を見て言った。 「お前まだ喧嘩とかやってんの!?」 「絡まれたからやり返しただけだよ! つかお前らがいたらスムーズにやれたんだけどな~」 「お前はその辺の奴らなら余裕だろうがッ!!」 笑いながら勇士が言った。 勇士も正吾も喧嘩には自信がある方だか真太郎は格別だ。 真太郎はガタイがいい上に筋肉質で空手を学んでいたのでこの辺りじゃ負け無しの無敵の男で有名だった。
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