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「お誕生日おめでとう!優ちゃん」
「ありがとう、明日香」
私の髪色と同じ、オレンジ中心の小さな花束とプレゼントを受け取ってそのまま明日香を抱きしめる
あぁ、もう幸せ過ぎて怖い
「まだだ!5回勝負だ!」
「往生際悪いぞ、姉貴」
「うるさい!」
「ママ、明日香ちゃん達も来たことだし諦めたら?」
明日香と諦めるという言葉にピクッと反応した小百合さん
しばらく悩んだ末、フクの右手は離された
「叶、明日香ちゃん、陽介くんも料理運ぶの手伝ってくれる?」
「あ、私も」
「優ちゃんは今日VIPだから座ってて」
大輝さんにやんわり制されて大人しくテーブルの方へ向かった
こっちを見ていたフクがニヤリと笑う
「幸せか?」
「うん、ありがとう――裕太」
まだ選ぶのは子供っぽいショートケーキ
それでもアナタの頬を赤く染めた私は少し大人の女性に近づけたかな
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