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「あれ……、誰?」
「あ…………えと……、」
「し、失礼します!」
「わ、!…文田、だれだったの?」
「…………告白、されたの。あの子に。」
「え、!?」
一番知られたくない奴に一番最初に知られちゃった。
本当、今日ツイてないなぁ……。
「…文田OKしたの?」
「何でそんな事聞くの?」
「いや、その…だって、」
……もしかして、太一、今日の気にしてんの?
別に、あたしは気にしてないのに。
「何か…ムカつく。」
「え、?」
「文田が告白されんの見ると、何かムカつく。」
は、?
それって、何か、本当に太一があたしの事好きみたいじゃん。
「何、馬鹿な事言ってんの……?」
「…、?」
「なっ…何よ。」
「文田、風邪?顔赤いよ?」
「や…っめてよ、」
頬に手を添えられて体中が熱くなる感覚。
有り得ない、あたしが太一の事好きみたいじゃない!
「あ……嫌だった?」
「違、うけど…その……うん。」
何で、あたし緊張してるの?
訳分からない、こんなんで、ドキドキするあたしじゃないのに!
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