盤/上/1

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「あれ……、誰?」 「あ…………えと……、」 「し、失礼します!」 「わ、!…文田、だれだったの?」 「…………告白、されたの。あの子に。」 「え、!?」 一番知られたくない奴に一番最初に知られちゃった。 本当、今日ツイてないなぁ……。 「…文田OKしたの?」 「何でそんな事聞くの?」 「いや、その…だって、」 ……もしかして、太一、今日の気にしてんの? 別に、あたしは気にしてないのに。 「何か…ムカつく。」 「え、?」 「文田が告白されんの見ると、何かムカつく。」 は、? それって、何か、本当に太一があたしの事好きみたいじゃん。 「何、馬鹿な事言ってんの……?」 「…、?」 「なっ…何よ。」 「文田、風邪?顔赤いよ?」 「や…っめてよ、」 頬に手を添えられて体中が熱くなる感覚。 有り得ない、あたしが太一の事好きみたいじゃない! 「あ……嫌だった?」 「違、うけど…その……うん。」 何で、あたし緊張してるの? 訳分からない、こんなんで、ドキドキするあたしじゃないのに! .
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