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あんな性格だとは知らなかったから、かなり最初は驚いた。
だけどますますあの人の事を知りたいと思う自分がいた。
｢…………。｣
隣の席の、橘実を。
｢……ねぇ、｣
｢…え、｣
｢あたしの顔、何か…付いてる？｣
｢いや…何にも。……ごめん。｣
｢大丈夫だけど…、あの、突然なんだけど、あたし達会った事ない？｣
｢………！｣
｢あたし、あの時西島君に助けられたよね？｣
しかも、初めて話し掛けられた。
それに俺の事を覚えてくれていた。
うわ、些細な事なのに…かなり嬉しい。
｢…う、ん。｣
｢……良かったー！あたし、実は忘れられてんじゃないか心配だったんだ。｣
｢…あ、そういえば、これ。｣
｢あー！キーホルダー、無くしたと思ってたのに！もしかして…ずっと持っててくれてたの？｣
｢ま、まぁ。｣
｢うわぁ…本当に嬉しい。｣
キーホルダーをまじまじと見ながらあの時とおんなじ笑顔を向けられてまたドキッとする。
文田にはあんな事言ってたけど、もしかして、俺はこの人に…。
｢みのちゃん帰ろー？…って、西島どうしたの。｣
文田が来た。
こいつ、この人とよくつるんでるよなぁ…。
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