襟/糸/1

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「何その気持ち悪い顔。…みのちゃん何もされてない?」 「そんな!西島君すっごい優しかったよ?」 「はぁ!?あの冷徹非道な西島が!?…珍しい事もあるんだね。」 「お前には言われたくないね。」 文田って可愛げが無いと思う。 良く太一も一緒にいられるよなぁってつくづく思う。(俺だったらすぐに喧嘩して終わり。) 「そういえば文ちゃん、今日太一と一緒に帰らないの?」 「太一補習だって。」 「そっかー……、じゃあ一緒に帰ろ?じゃあね、西島君っ!」 「あ…うん、ばいばい橘さん。」 「………みのるっ!」 「…………?」 「みのる、そう呼んで?」 「…………。」 「…あれにしじ、どうしたのそんな顔して。中村ぁー!にしじ変!」 「…ヤバい、」 「?、」 「どうしたの江崎、にしじがどうしたって?」 「何か、にしじが顔真っ赤にさせて変なの。」 「(……恋、だなこいつ。)」 『(本日、僕は恋をしました。)』 「(あの子の笑顔が忘れられません。)」 .
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