果/汁/1

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「だまさん、今日もらぶらぶですね。」 「あぁ……これ?」 「ふふ…そうでしょー?」 「ちょっ…、痛いしゅう子っっ!」 絡まれていた腕の力をぎゅうーっと強くされる。 な、何の嫌がらせ!? 「あーあ…あたしも彼氏欲しいなぁっ!」 「え、向井って彼女いなかったのか?」 「はい、あたしそーゆーの全然駄目なんです……。」 えへ、って感じに首を傾げて苦笑いを浮かべる向井は…普通に可愛いと思う。 「出来れば、だまさんみたいな人が彼氏ならあたしも嬉しいです!」 「え~?俺ぇ?」 「だって、松橋さん本当に幸せそうだから。」 …向井、実はモテるだろ。(こいつは絶対男のツボを知ってる。) 「あ、向井!」 「菅さんっ!じゃあ、あたし行きますね?」 「じゃあなー、」 そう言って向井は菅の所へ走って行ってしまった。 「…しゅう子、向井本気っぽいぞ?」 「……………。」 「……智も、あいつ鈍感過ぎるだろう。」 「……知らない、だまさんなんか。」 .
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