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「…あたしがあいつを好きになると思いますか?」
「ふふっ、分からねーぞ?」
「もう菅さんっ!」
「おーっ!向井に菅、おはよう!」
あたしは、尾形先生が苦手だ。(てか嫌い。)
汗臭いし、いかにも!って感じの熱血だし、でもその割には生徒に馬鹿にされてるし……。
とにかく、あたしは尾形先生を教師と認めてない!
「おはようございます、尾形先生。」
「…おはようございます。」
「何だ、向井元気が無いじゃないか!何かあったのか?」
「別に…そんなんじゃないです。」
「そんな時は外で思いっ切りサッカーだ!!」
「貴方じゃないんだからしませんっ!」
「えー、面白いのに……。」
尾形先生と絡むのは面倒臭いから菅さんの腕を掴んでさっさと教室へと向かう。
「2人とも授業頑張れよぉー!」
「ほんっと、うっさいあの先生……。」
「あ、はは……っ。」
「あーもう本当ムカつく!」
「向井さん、それしか言ってなくない?」
「だってウザくない!?」
「まぁ…ウザくはないとは言いにくいなぁ。」
お昼の食堂でも同級生の太田博子に尾形先生に対しての愚痴を聞いてもらう。
「だって、はぁ…5時間目の授業嫌だなぁ。」
「でも何だかんだ言って向井さんも好きなんでしょ?」
「はぁ!?そんな訳無いじゃない!」
「あたしにはそうにしか見えないんだけどな~……。」
「あんたは武山一筋なクセに!!」
「なななな、何言ってんのよ馬鹿ーっ!」
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