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「…………。」
「何よそんな目しちゃって。」
「…文田には関係無いよ。」
「あー、西島の隣から解放されるとか超嬉しい。」
「それはこっちの台詞だから。」
こいつは西島永悟。
中学の時から同級生で、真面目で兎に角あたしとは犬猿の仲。
だって、何かとこいつムカつくんだもん。
「はー、あたし何でこんな根暗で真面目で学級委員までやってる奴がモテるんか分かんないわ。」
「モテてないし。」
「席替えだよ?誰だってあんたの隣狙ってるって。」
「そんな訳ないよ…。」
「何、あんた誰か隣になりたい女子でもいんの?」
「そ、そんなのいる訳ないだろっ!?」
「嘘だ。絶対その顔はいるね。誰?」
「ふ…文田だって太一となりたいんじゃないのか?」
「はぁ?あたしが何で太一の隣になんなくちゃならないの?」
「みんな席着いてーっ!席替えするよー!」
西島と暫く言い合いをしていたら、房野先生が入ってきた。
房野先生の方を向くとちょうど太一が見える。
太一、いつ帰って来てたんだろ。
「はい、今日は待ちに待った席替えです!」
「房野せんせー!吉村先生とは最近どうですか!」
「橘さんの意見は無視しまーす。」
「駄目だろみのるー、房野先生と吉村先生、今日喧嘩したんだから。」
「、何で中村が知ってんの!?」
「吉村先生が俺に泣きながら相談してきました。」
「あの馬鹿……!」
房野先生が頭を抱えているのをみのちゃんと中村が楽しそうに笑ってる。
今は授業中だけど2人には関係無いみたい。
まぁ、何時もの事だしね。
「……………。」
…西島はそれが嫌っぽいけど。
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