序章

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 ある日、その平穏が途切ることになります。  十二の星座に選ばれず、宇宙を漂っていた他の星座たちは、ある疑問を思い浮かべます。 「何故、自分は選ばれなかったのだろう? 力もあるし、あの星にも行きたいのに……」  彼らのその気持ちは、やがて悪い方向に向かっていきます。  始めにあった“羨望”は、徐々に“嫉妬”に変わりました。  人間の心にもある、負の感情。それに堪えきれなくなった星座たちは、あることを思い付きます。  ──そうだ。皆で悪戯して、困らせてやろう。  ゆっくりと、慎重に彼らは行動を起こしました。  その事を創成者や十二の星座には、知る由もありませんでした……。
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