俺にキミを守らせて？

目標

あいつとは何もかもが俺とは全くの正反対だ。

俺は友達がいっぱいいるし、授業中は下を向いてそれ以外は上を向く。

デカイ体に髪は茶髪で短め。

そして不真面目。

自慢じゃないけど、ノートなんて一回もとったことがない。

俺と全く違う種類。

―――…俺は少なからず山平 彩子に興味を持っていた。

何であいつは誰ともしゃべらず、普通の人と逆の行動をとるのか…。

こういう疑問でいっぱいだった。

山平 彩子と話してみたい。

俺は小さな目標を立てた。

―――…すぐにその目標が達成されるなんて思ってもみなかった。