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とりあえず一通りの少ない廊下のすみに移動した俺たち3人。
俺は内心ドキドキしながら、先生はもちろんワクワクしているだろう。
佐倉は状況を理解出来ていないまま、連れてこられた感じだ。
とりあえず、移動中も俺たちの距離は1メートルをキープしていた。
「さぁ」
「……んじゃ、いくぞ?」
「?? ……うん」
互いに一歩づつ後ろに下がる。1メートル離れるにはそれだけで十分だった。
……。
…………。
………………うん、何ともないような気がする。
ちょっと体が重く感じるような気はするが。
「なんとも……ない?」
眉をピクピク動かしながら先生は言った。
「ない」「ないわよ」
…………ん?
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