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「ごめんなさい、遅くなってしまって・・・!」
私は、ホールに向かうなり、玄関に飾られている花を見ている東宮和哉に詫びの言葉を向けた。
振り返った彼は、息を呑むほど綺麗な顔をしていて、黒のタキシードのスーツがよく似合っていた。
「いや、急に頼んだこっちが悪いから。」
「・・・・・・。」
「桜・・・?」
何も反応しない私を、怪訝そうな顔で見た。
「えっ・・・、あっいや!なんでもないっ・・・。」
私は恥ずかしくなり、うつむいてしまった。
嫌だ、嘘・・・。
こんなに胸がドキドキ言ってるなんて嘘よ。
走ったから、動悸が激しくなってるだけよね。
不覚にもかっこいいと思ってしまった。
あまり、彼の顔をよく見れない。
変だよ、自分。

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