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時は卯の刻が終わり、辰の刻に変わろうとしている辺りである。
その間に他の兎や主人達も起き、食事や洗顔などやることを終わらせ、落ち着いた時間帯である。
うどんげは、その間何をするにおいても上の空であったが……
ちょうど辰の刻になろうとしてる頃、永遠亭の入口を開き一人の男が中に入ってきて、
そこいらに適当にいた兎にうどんげを呼んでもらっていた。
兎から、その事を伝えられたうどんげは走って玄関へ向かった。
「もう、おそいよー
私楽しみで丑四つ時には起きて準備してたんだからね。」
そして、男を見ると同時に少し怒り気味に、しかし嬉しそうにに言った。
男はゴメンと謝りつつ、実は自分も一刻前には起きてソワソワしてたと言う。
それを聞いたうどんげは笑顔になりながら。
「次からは約束の半刻前には来てよ。
ウサギは寂しいと死んじゃうんだからね。
それじゃあ、私は荷物取ってくるからちょっと待っててね。」
男はすぐに、「勿論」言った。
それを聞き、うどんげは廊下を自室へ向かって走り出した。
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