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「まぁ、どーゆー理由であれ、よくお前がこの話しを承諾したなぁ~カカシ」
アスマが不思議そうに聞いた
「承諾と言えば、その子のアカデミー卒業許可に中忍の教師が一枚かんでるらしいわね」
紅が何気に口にした
「あぁ~、あれだろ?ほら、ジジィの大のお気に入りの熱血先生だろ?」
煙草でほれほれと促しながら、アスマが言った
「ジジィのお気に入り?何?ジジィ、あの年で愛人囲ってんの?」
カカシが呆れて言った
「違うわよ。男の先生よ」
紅は、鼻先で笑いながら続けた
「あの先生、火影様だけじゃなく、かなりの人気者だけどね…主に年寄りと子供限定?」
「だなっ!俺らの生徒もかなり懐いているからなぁ~特に秀でた奴じゃないんだがなぁ~」
不思議そうにアスマがボヤいた
アスマと紅がその中忍の話して盛り上がってる中、いつもより早いペースでカカシは手酌酒をかっくらっていた
(そいつが、余計な事しなかったら俺が先生なんてやらずに済んだのに…)
まだ、見た事もない中忍が何故か憎く憎くしくて、悪酔いしそうだった
どれ位、飲んだか全く分からない位、カカシは酔ってしまった
テーブルに突っ伏して、グチグチ文句を垂れている
辛うじて、文句何だろうな程度の呂律だ
「カカシがここまで酔うの珍しいわね」
「確かになぁ…」
二人は珍しく酔いつぶれているカカシを箸で突っつきながら笑っていた
「ねぇ、アスマ?」
「あ?」
「あなたと、カカシって付き合い長いんでしょ?」
「あぁ~、かれこれ20年は経つなぁ」
彼方に目線を泳がせて色々思い出してみる
「じゃあ、カカシの初恋の相手知ってるの?」
ブフォ!!!
口元に持って行った、お猪口から勢いよく、酒を吹き出してしまった
「行き成り何だ!?」
アスマが珍しく狼狽してる
「病室でしていた話しが、聞こえちゃったのよ」
「コイツの恋愛歴に興味があんのか?」
紅の目を見つめた
「別にカカシに興味があるんじゃなくて、不思議な気がしたから、聞いただけよ」
パチンとウインクをしながらアスマの手を握った
「不思議だ?」
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