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「おいっ!生きてっか?面倒くせ~なぁ~」
カカシの頭の上からつっけんどんな物言いで口に加えた煙草をユラユラと揺らしながら、面倒臭そうに覗き込む顔があった。
「その程度じゃ死なないわよ、カカシは」
肩口の傷をチラリと見て、そのくの一は小さく溜め息混じりに言った
「二人共酷い!それが怪我人に向かって言うセリフ!?」
カカシが嘆く様にぼやく
面倒臭そうな態度がありありと出てるのは
『猿飛アスマ上忍』
2mは越えるがっしりした体格、手入れされた髭、常に加えた煙草はトレードマークになっていた
客観的かつ冷静な、くの一は
『夕日紅上忍』
医療忍者としてもトップクラス、尚且つその容姿もくの一の中でもトップクラスとあって色々なお誘いが絶えない女性だ。
「あ~取り敢えず応急処置だけでもするからカカシを起こして支えて頂戴、アスマ」
手のひらに治癒のチャクラを練りながら紅がアスマに促した
「ほんっと!面倒臭せー」
まるで猫を抓み上げる様にカカシの襟首をヒョイと持ち上げ、上体を起きあがらせた
「一応、結構酷い怪我人なんですけど…」
いかにも扱いに不満タラタラの態度で小さく抗議してみるが、さっさと帰りたいオーラを醸し出している二人には、そのままスルーだった
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