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(さぁ~て、引導を渡しに行きますか…)
既に集合時間は過ぎている
カカシが到着した時は既に皆イライラしていた
「先生ー!今日は何するんだってばよっ!」
「今日はサバイバル…鈴取り合戦だ」
「鈴取りですか?」
怪訝そうにサクラは聞いた
「そうっ!!鈴取りっ!因みに鈴の数は2つ、だから必然的に一人は必ずアカデミー行き」
「制限時間は正午まで、取れない奴は昼飯抜きだからな❤」
(だから朝ご飯抜いて来いって言ったんだ…何が吐くよ、もう…[★])
「先生、黒板消しだって避けきれねぇんだから、楽勝だってばよ」
ナルトは、ニシシと勝ったも同然で笑った
「はいはい、弱い犬ほど良く吠えるってやつかな?」
カカシの挑発に単細胞のナルトはあっさり引っかかり、クナイを構えて、突進していた
シュンッ!!
一瞬の出来事だった
優秀なサスケにすら、カカシの動きは全くと言っていい程見えなかった
だが、カカシはクナイを握りしめた腕ごとナルトの後頭部に刃先を立てていた
「まだ、スタート言ってないでしょ、焦らない焦らない」
ニコニコ笑いながら言うカカシから、冷たいモノを感じ取った三人は、目の前に立つ忍が上忍だったと言う事を再認識した
「じゃあ、スタートね…殺す気で来ないと取れないよ…」
そう言うと、おもむろに本を取り出し読みだした
昼になったが、誰一人鈴は取れなかった
サスケは惜しい所までいったが、術にやぶれ
サクラはカカシに見せられた幻術で戦意喪失だ
ナルトにいったては、ズルをしてさっさと丸太に縛られてしまった
カカシからの言葉は
「三人共、忍を辞めろ」
だった
勿論皆、異論を唱えた
だが、仲間との繋がりをカカシの口から唱えられた時、皆言葉を無くした
「昼からはもっと厳しく行くぞ…各自飯食ったら覚悟しとけよ」
「あっ!そうそう。ナルトには食わせるな。ズルしたからな…」
「破った者は失格だ」
(どうせ、こいつらには理解出来ないでしょ…俺の言いたい事なんて…ね、師匠…)
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