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「どうもっ!!」
「おうっ!どうした?」
やっぱり二人は居た
「暇だから顔出してみた…」
チラリとテーブルに目をやると、三人分のグラスがある
「あれ?もう一人居るの?」
カカシの問いに、顎をしゃくりながら
「トイレと友達になってるぜ」
と、言った
「ゲンマ達?」
特別上忍のメンバーだ
「いや、初めて一緒に飲んだ奴だ…中忍の…」
名前を言いかけた時、定員から
「すいませんがお連れ様がちょっと…」
いかにも迷惑そうな態度だ
「カカシ、そいつ送ってくれっ!」
「えーっ!何でぇー!髭が送りゃいいじゃんっ!俺一口もまだ飲んでないんよっ!」
「俺達よりお前の方があいつも良いってゆーだろぉ。お前に聞きたい事もあるだろーし」
「???」
カカシはイマイチ状況が飲み込めてない
「今度奢るから、頼むっ!!」
アスマは両手をパンッと顔の前で叩きニヤリとした
「この貸しはたけーぞ…」
奢ってもらう高い店を考えながら、ヤレヤレと重い腰を上げた
「じゃあ支払いはしとくから、頼んだぞ」
「はい!?トイレから出す位は手伝うでしょ?普通…」
カカシが文句を言ってる間にアスマ達は消えていた
(髭のヤロー覚えとけよ[★])
トイレの入り口まで来ると座り込み壁に寄りかかる足が見えた
(?このチャクラまさか…)
心拍数が一気にに上がった
姿が見えるまで近づいたとき、心臓が口から飛び出しそーだった
(嘘だろっ…)
そこに居たのは、服もはだけ、意識の飛んでいたイルカだった
(何でイルカ先生が!? どーして髭達と飲んでたの!?)
定員がチラチラ見ながら怪訝な顔をしていたので、取りあえず店から出る事にした
「イルカ先生…大丈夫?立てます?」
カカシの声に目を少しあけ、ニヘラとしながら
「らいじょ~ぶれふ!」
(嫌、絶対大丈夫じゃないし…俺も…)
平静を装いながら、指先が震えた
(取りあえず出よう…)
足元の覚束ないイルカの腕を肩に回して、反対の腰を支えながら店を出た
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