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イルカを食事に誘う前に、アスマと紅はお互いが疑問に思っている事を話ていた
「ねぇ、カカシなんだけど…」
「おぅ、俺もあいつの事で気になる事があってな…」
「カカシって…あれ…ほら……」
いつもの紅らしからぬ歯切れの悪い感じだった
「紅、お前もあの噂聞いたのか?」
紅が何を言いたいのか薄々気づいていたのでアスマが聞いた
「そうなのよね…あれ、本当なの?」
「俺も本人に聞いた訳じゃないが、デマでは無いよーだぜ…」
「じゃあ、カカシは男に走ったって…それも、イルカ先生なんでしょ?」
(あの、先生が受け入れるってトコに疑問があるがなぁ~まるで常識が服着て歩いている感じの奴なのに…)
「俺は、カカシが一方的に纏わりついてるって聞いたがな…」
紅がニンマリ笑った
(あ~紅のヤツ何か考えついたな…)
「それは、本人に直接聞くのが一番よね❤」
「早速、イルカ先生捕まえなきゃ」
(あ~、やっぱりめんどくせぇ事になりそうだなぁ)
惚れた弱み、女王様には逆らえないアスマは、煙草の煙りを目線で追いかけながら紅の顔をチラリと覗き見た
そんなアスマの思いも目線にも気づかず、久々に退屈しのぎが出来そうだとワクワクする紅だったイルカの事を探した二人だったが、そこは上忍、あっと言う間に見つけ出した
「イルカ先生今晩お暇?」
ピカ一のくの一にいきなり誘われ、慣れてきたとは言え流石に照れるイルカだった
「特に予定は無いですが?仕事が終わる時間が遅くなりそうで…」
イルカの人の良さとゆーか、なんとゆーか、他人の仕事まで手伝うので、いつも残業だ
「イルカ先生とご飯でも食べながら、ゆっくり聞きたい事や話たい事があるの…」
「仕事終わってからどう?」
流石、上忍くの一、イルカが断る事の出来ない不陰気を醸し出し即座にOKを貰った
(あー、イルカにもカカシにも同情するぜ…)
とても楽しそうな紅を見て心底思うアスマだった
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