逆鱗

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受付に入り、そろそろ交代が来るかな?肴は何がいいかなぁ?など等考えていたら背中をポンッと叩かれた 「よっ!イルカっ!」 「ユウト体調はもういいのか?」 「あぁ!いきなり代わってもらって悪かったなぁ。今日はお前がゆっくりしてくれよ!」 「あぁ、ありがとう。じゃあこの書類片付けたら帰るよ」 イルカは最後のチェックをしていた 「なぁ…」 「うん?」 「………」 「何だ?ユウト?」 「イルカ、はたけ上忍と付き合ってるのか?」 ガタガタッ!とひっくり返る勢いでイルカは仰け反った 「つ、つ、つ、付き合っ、付き合うって、な、なに、言ってんだ!?」 否定をしても態度でバレバレである 「ふー…あのなぁ普通はたけ上忍の態度見れば分かるだろ~。それにイルカだってはたけ上忍が来ると態度に出てるんだぞ?」 (態度に出ている?バレバレ?) 穴があったら入りたいとはこーゆー事言うんだろうなと現実逃避したかった 「で?どこまでいってんの?」 男同士の付き合いも、忍の世界では珍しいものでもないので、さして偏見はあまりない 「どこって?今日はカカシ先生の家に行くけど?」 同僚はイルカの顔を一瞥して大きな溜め息と共に机に突っ伏した 「イルカ…お前って鈍いとは思ったけど、そりゃ天然通り越して悪魔だぞ…」 「何だよ、鈍いって…」 (そりゃ忍としてはどうかと思う時があるけどさぁ) 「オレが言ってんのは、はたけ上忍と体の関係になったのかって事!即ちセックスしたの?」 ぼそぼそと耳打ちされた内容にイルカの顔はボンッと音が出そうな位真っ赤になった 「~~~~~っ!!」 頭の情報整理が追いつかなくイルカは言葉なくしパクパクしていた 「あ~その様子じゃまだだなぁ~」 何も言えないイルカに 「お前やり方しってんの?」 (やり方?やり方って…) 「ユウトォォ!!」 ここが受付だとゆー事もすっかり忘れて思わずイルカは大声で叫んでしまった
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