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最近のイルカはカカシに惹かれている事位、子供の頃から見ていた火影には一目瞭然である
それに運命的な出会いをまったく否定はしないが子供の頃の二人の事を当時水晶玉を通して見ていた
カカシがイルカの記憶を封印したのも
封印しても尚イルカはカカシに惹かれた
だから今回カカシが本気でイルカを求めている事も火影には重々承知だ
承知だが目に入れても痛くない程可愛がっているイルカをそう易々とカカシに渡せはしない
娘をどこぞの馬の骨に取られる父親の心境とでもゆーか…
ここは息子か…?
イルカが返事を躊躇していた
今日はカカシに返事をしようと決心した
自分の性格、これを逃したら暫く言えないのではないか…
それにあんなに嬉しそうにしてくれてるカカシに断りを言いたくない、嫌、自分がカカシに会いたい
「火影様、あの…」
返事をしようと拳を握りしめ顔を上げた所、火影の後ろに殺気を漂わせたカカシが立っていた
「カカシ先生?」
いつもまったりしているカカシとはかけ離れた殺気に受付所にいた者は気を失ったり、腰を抜かしたり言葉を失って固まっていた
「なんじゃ、カカシ何か用か?暇なら任務が山ほどあるぞ」
カカシの殺気など、どこ吹く風とばかり、飄々とカカシを一瞥した
「いい加減頭にきたっ!!このクソじじぃっ!」
「カカシ先生!火影様に何言い方してるんですかっ!」
あれだけの殺気をモノともせずカカシはイルカからお小言をもらってしまった
「だってイルカ先生、このじじぃ事あるごとに俺達の仲を邪魔しに画策してオレがアナタに会えない様に今週だけでもAランク以上の任務3つも入れられたんですよー」
まるでご主人様から怒られた犬の様にシュンとうなだれたカカシがいた
(((あれが写輪眼のカカシかよっ!!)))
一同ドン引き…
「だから、火影様でしょ!カカシ先生!」
「はい……」
(これがあのカカシか?変わるもをよのぉ)
摩訶不思議なモノでも見ているかの眼差しでカカシを見ながら火影は思った
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