告白

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(さっきのイルカ先生迫力あったなぁ) 今二人はカカシ宅に向かって歩いていた 途中で酒の肴を適当に見繕い、帰る道すがら、受付所での事をカカシはボンヤリ思い出していた イルカは俯き加減でカカシの半歩程後ろを歩いていた (何かあの時みたい…) カカシは少年時代に秘密の場所から帰る時こんな感じで歩いた事を思い出していた (あの時は別れに向かって歩いていたけど、今日は始まりに向かって歩いてるんだよねー) 返事を貰えてない不安はあるがイルカの態度からして良い返事がもらえそうな期待はあった (あの時みたいに手を繋ぎたい…) 少し歩みを遅め、イルカとほぼ並ぶとその手の指先を軽く握ってみた (嫌がられたら離そう…) 普段は自信たっぷりのオレ様カカシのくせにイルカに対しては何処までも臆病だ 指先を握られた瞬間、ピクリと体を強ばらせイルカは真っ赤になって俯いた (やっぱり嫌かな?) 手を解こうとした時 (えっ!?) 離れていきそうなカカシの手をイルカがしっかり握り返してきた (やばい…勃ちそう…オレは十代の青年かよっ!) 体の中に籠もっていく熱を発散しようとあぐねいていると 「……か、みたいです…」 イルカが何か発した 「ん?何みたいなの?」 「イヤ、変な話しなんですが、子供の頃からよく見る夢に似てるなぁ~と思って…」 傷をポリポリ掻きながら話した (夢ねぇ~) 楽しい時間程あっとゆー間に過ぎるモノ 繋いだ手を離したくはないがカカシの家に到着した 「どーぞ」 「お邪魔します」 家の中は生活しているのか?とばかり何もなかった (ここがカカシ先生のうちかぁ) 上忍等は自分のプライベートの空間に易々他人を入れないのがこの世界の当たり前の事だ ましてやカカシ程の忍なら尚更 さっきも玄関前で何やらトラップを解いていた そんな所にイルカをあっさり招待してくれた事に泣きたい位嬉しいイルカだった
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