温もり

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「オレはカカシ先生が好きなんです。忍としてじゃなく人して好きなんです……只一つ約束して下さい…」 「何ですか? オレはイルカ先生の為ならどんな事でもしますよ…」 「忍のオレがこんな事を言ったら駄目なのかもしれませんが…」 「ん? 何?」 イルカはカカシの胸元に顔を埋めて 「何があっても生きて下さい…里に帰って来て下さい…オレ…オレ必ず待ってますから、必ず…」 真っ赤になりながら勇気を振り絞って言うイルカを見て (今死んでもいい位です…オレは…) カカシの中に空いていた胸の隙間がなくなった 「約束します…イルカ先生…何があってもアナタの元に帰ってきます…絶対に…だからイルカ先生も約束して?」 潤んだ瞳でイルカはカカシを見上げた 「アナタも絶対生きてね…オレはアナタなしじゃ多分無理だから…アナタが生きて里にさえ居てくれればそれ以上は望まない…だからアナタも必ず生きてね…」 カカシから流れ落ちた涙がポタポタとイルカの頬に落ちた 『…アンタが居るこの里を命を懸けて守から…』 (夢?現実?この言葉は以前にも聞いた気が…) 「カカシ先生あの…」 何かを言うより先にカカシの唇がイルカの唇を塞いだ もう待てないと言わんばかりのキス 幾度も角度を変えながら上唇をはまれ、歯の一つ一つを丁寧に愛撫される イルカはカカシに応えようとも翻弄されるままでしかなかった カカシの手は既にイルカのベストを脱がせ、もどかしげにアンダーの裾を探し弄った イルカの臍の辺りをスルリとなで上げる 「ヒゥッ…」 喉元から声にならない声をあげ、背を弓なりにしならせる 「やっぱり感度イーね…イルカ先生…」 「ヤッ…ツゥ…ぅん…」 「ウッソ…ヤじゃないでしょ…」 カカシのひんやりとした手が腹から這い上がってくる (これ位で…まるで淫乱みたいじゃないかオレ…) 恥ずかしいからセーブしたいが身体はカカシを求め反応する カカシがアンダーを邪魔とばかりに脱がせた しかし最後までは脱がせず、腕の部分だけ残し、まるで後ろ手に縛られた様な体勢でうつ伏せにされた 「カ…カシ…せんせ…?」 今から行う事がイマイチ把握出来なくイルカは不安そうな声を出す 「本当はイルカ先生の顔見ながら抱きたいんだけど…こっちの方が負担少ないから…ネ…」 (負担って…?) そう言うとイルカの腰に手を回し、膝を曲げ尻を持ち上げた 「カッ!カカシ先生っ!?」
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