独占欲

4/6

117人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
朝起きてまずイルカが驚いたのは声だった 風邪をひいた時でもここまでは無いって位掠れて出ない 取り合えず、顔を洗って支度をしようと体を起こした いや、起こしたはずだった (あれ?起きた筈なのに何で枕?) 今一度起きてみる 「~~~~~うぅぅ~~~」 声にならない呻き声が上がる あらぬ所が痛い 彼方此方痛く無い所を探す方が早い位だ (少しは手加減しろよなっ!!) 心の中で悪態つきまくるイルカだったが、もし声に出してたら 「え?かなり我慢しましたし、手加減してますよ?じゃあ今度の休みの前の日は本気でしましょうね❤」 と、返ってくる所だった 何とかカカシに手伝ってもらうも支度を整えたイルカは気力のみでアカデミーに出勤した 職員室に入ってからイルカは周りの態度がオカシイのに気がついた 誰も話し掛け来ない どうしてもイルカじゃないといけない用事の時は仕方なくやって来るが、目を見ないし、そそくさと退散する (どうしたんだろ?) それもその筈、イルカの死角で見えない項にはカカシの諸有印が、キスマークがこれでもかと張り付いていた イルカに話し掛け様とすると嫌でも目に入る カカシとの付き合いを知ってる者は無駄に上忍を敵に回したくはないし、付き合いを知らない者はあのイルカがキスマーク何ぞ付けて出勤してくる事が天変地異の前触れかと近付かなかったのだ 結局アカデミーの仕事は事務だけで授業が無かったおかけで子供達から見られたり冷やかされたりは無かったが、早く誰かに教えて貰いたかったと後にかなり悩む事になった
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

117人が本棚に入れています
本棚に追加