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未だに苛烈な弾幕ごっこが続いているが、やがて決着の時がきた。
椎のナイフがこいしの喉元に突き付けられて、その椎の眼前にフランのレーヴァテインが突き付けられていた。その胸元にはぬえの槍が突き付けられていた。だがそのぬえに向けて、こいしは手を向けていた。
誰もが即座に仕留める事が出来る状況で、ようやく引き分けとなった。
しばらく四人は笑い合っていた。やはり、遊び感覚のようだ。あれだけ殺意に似た感情を見せながら、すぐにその感情も霧散する。
「あの子達って殺し合いも遊び感覚……なんて事は無いですよね?」
「椎なら殺すつもりなら何が何でも殺すだろうから、一応手加減はしてるよ。他のみんなもね。」
やはり最強の暗殺者だけあって、その辺りは分かるらしい。ただの変態オヤジではない、出来る男だった。
そうこうしている内に、四人は別れた。フランは傘を差して紅魔館へ、こいしは何処かへフラフラと、そして椎とぬえは……
「あれ、二人で何処かに向かってますね?何処に行くんでしょうか?」
「追ってみよう♪」
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