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外はねの少年は春華を見て、不満そうな声を上げた。
『こんな普通なのがあの【白の姫】?』
『なっ!確かに私は普通ですけど名前も知らない人に言われたくないです!!いきなり失礼じゃないですか?!それに【白の姫】って何ですか?!』
カチンときた春華が、外はねの少年に向かって怒鳴ると眼鏡をかけた青年が外はねの少年と春華を制すると優しい顔で春華に向き直った。
『すみません。悪気があった訳ではないんです。申し遅れました、私は蝴蝶。彼は蒼瘰と申します。』
『は……はぁ…。』
蝴蝶は春華に向かって頭を下げた。しかし蒼瘰は蝴蝶に向かって怒鳴った。
『蝴蝶!何普通に自己紹介してんだよ!!俺は絶対認めない!!こんなのがあの【白の姫】なんて!!!』
『な!こんなのがって『蒼瘰!止めろ!』
春華が文句を言おうとしたら暗紅が蒼瘰を制した。
『でも!主様!俺信じられな『お前が信じなくても春華が【白の姫】には間違い無い。』
『さっきから【白の姫】って何ですか……?』
春華が三人に向かって質問すると、暗紅が答え始めた。
『【白の姫】は人を越えた少女の事だ。』
『人を…?』
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