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だって、海辺で人が死んでいると思っていたんだ。 それはおそらく水死体だろう。 いよいよわたしはド変態である。 なにしろ死体に興奮していたのだから。 救いようがない。 死体に向かって、わたしは歩みをとめなかった。 真っ直ぐにそこだけを見て歩いた。 そして、白いなにかがカタチとなってわたしの脳に認識されたのは、それからすぐのことだった。 もちろん、死体として認識されていた。
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