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「あの頃にもどろうよ? あたしたち、きっとやり直せるから……」 穏やかな口調でサツキは言った。 わたしはなんて答えたいいのかわからなかった。 だから、浮かんだことばをそのまま口にしていた。 「わたしは、どうしたらいいの?」 「あたしは、マミちゃんと一緒にいたいよ?」 サツキはこたえた。 彼女の眼がトロンと少し垂れて、瞳の奥には恍惚とした光がうかがえた。
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