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「サツキ……」 彼女の夢を見たのは、“あの日”以来はじめてだった。 そしてこんなにもいやな夢を見たのは、生まれてはじめてだった。 ──しかし、わたしはなぜ病院にいて、しかもベッドの上にいるのだろうか? そう思いはじめて、五分ほど経ったときである。 不意に、部屋の外から足音が聴こえてきた。
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