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「もう、ホントどうなるかと思ったんだから……」 わたしの眼を見つめてそう言ったお母さんに、 「ねえ……ここは病院?」 「そうよ、病院よ。もう大丈夫だから」 お母さんの頬を一筋の涙が伝った。 わたしは、やっぱり病院なんだなあ、と思いながらもなにも言えなくて……。 黙ったままでいると、 「──マミ、あなたおぼえてないの?」 と、お母さんは言った。
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