1:星に愛された男

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声とともに、そのぬしが紗優の体から引きずり出された。 「ぬ…!?!?」 「これは俺が創った空間。勝手な真似が出来ると思うな」 「ククククッいいだろう。我はぬしのような者を喰らうためにこの娘に憑いた」 「俺のような?」 あえてとぼけてたように見せる。 「男は皆、我を捨てるような輩は喰い殺してくれる」 口を大きく開いて、然に飛びかかる。 然は左手をすっと前に出した。 妖かしはその腕に噛みついた。
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