2:心霊写真

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「何ゆえテストがあるんだ?」 「まぁ、しょうがないじゃないですか」 テンションは大分戻っている。 「あと、何で敬語?」 「んと、初対面の名残で」 「何かやだ、タメ語にして」 「はい。」 「いやそれっ!」 他愛もない会話が続いていた。 「あっ」 思い出したように綾音が言う。 「何?」 「来週の日曜日に肝試しがあるんだった」 「ほぅ」 「怖いから、然さん一緒に来てね?」 「いや」 即答で返す。 「何で?」 「遊び半分でそんなことしたら、ろくなことにならん」 「いいじゃんっ。そこは心霊写真がよく写るって言うし、怖いんだもん」 「お前、前の一件でまだ懲りないか?」 その瞬間、肩を掴まれ 「解決してって言ってんの!」 声色も変わっている。 こいつの本性まさか… と思いながらも、専門分野だけに行かざるを得なくなってしまった。
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