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まだ肝試しには時期が早い5月半ばである。
山の中は暗く、時より昆虫や動物の泣き声がする。
男2人、女子3人。
女子には悲鳴をあげるものもいた。
もう一人の男子は、必死に恐怖を抑えて平然を装っている。
もちろん然はいたって自然体である。
時より不気味に笑みも浮かべる。
そうこうしているうちに、目的地に着いた。
そこには周りを木にかこまれた古い地蔵がある。
こういうイベントにはベタなシチュエーションだ。
｢皆並んで～！撮るよ～！！｣
仕切り役的な女子が言う。
皆怯えながらも並んでいく。
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