1:星に愛された男

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「ぬし、我が見えるか。何者ぞ?」 口調が明らかに変わった。古い日本語を喋っている。 「なに、ただの陰陽師。」 「ほぅ…陰陽師…」 再びニヤリと口が動く。 「どうしてこの娘に憑く?」 「この娘は己がない。常に弱気で、霊感もある。我らにとって最高のカモだからよ」 「何が望みだ?」 然が問う。 「話す必要があるか?」 声のぬしは質問を切り捨てた。 「そうか…残念だ。」 「っ…あなやっ!?!?」
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