運命

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「どうして…」 「理由は言えない。でも、僕は知ってるんだ。生きてちゃいけない」 「何でそんなこと言うんだよ!!」 あの時の俺は、頭に血が上ってておもいっきり叫んだ「生きたくても生きられないやつもいるのに、クートは、命を無駄にしにきたって言うのかよ!!」 クートは少し微笑み、「そうだよ」といった。 「でも、君に会って。生きたいなって思ったんだ」 「じゃあ、生きればいい」 「うん」 そしてクートは言ったんだ、「もし僕に何かあったら、君は生きてくれる?」 この言葉の意味が分かったのはそれから何年もあとのことだった。
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