光の国

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「だけど、擬態するのは 誰でも出来るって わけじゃなくてよ、 結構限られてるわけ」 むしろ出来る奴は珍しい。と ドラゴンが付け足す。 「?」 だとすると、ドラゴンは その「珍しい奴」なのか? 「で、そこで登場するのが このペンダント」 揺れたペンダントの石が 太陽の光を反射した。 ……そういえば、 ドラゴンが擬態する前に あのペンダントが光った。 「もしかして、 そのペンダントに仕掛けが?」 「大正解。 こいつはサラヴィーンの秘宝 “クラウンジョーカー”。 名前の通り“道化師の冠”。 つまり、真実を隠すんだ。 使い方は様々だけど 基本的には真実の姿を隠して 偽りの姿になるって意味で 擬態の必須アイテムだな」 ちなみに俺は 自力じゃ擬態できねぇよ、と 付け加えた。
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