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「じゃあ、とりあえず
城に行くってことで
いいんだよな？」
「うん！」
ばさりと翼を羽ばたかせ
城に向かって飛んだ。
「……」
周りの景色が流れる。
風を切る、という感覚を
初めて知った。
城門も文字通り飛び越え
とてつもなく広い庭に降り立つ。
フェアリーの助けを借りて
地に足をつけた。
「怖かった…」
「そうかな？楽しかったよ」
「慣れてるフェアリーとは違うよ」
ふぅ、と息をついて
ドラゴンを振り返る。
丁度人型になったところだった。
「これが光の国のお城？」
白い城壁の巨大な城。
「ああ。
多分フェニックスのいる場所」
「赤い髪で派手なんだよね。
僕ちゃんと
登録してもらえるかな？」
どうしても
不良のようなイメージが
払拭できない。
「大丈夫、大丈夫。
結構冗談通じるから」
「そういう問題じゃ
ないんだよなぁ……」
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