光の国の城

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「よい…しょっ!」 フェアリーとドラゴンの協力を得て、落ちてきた彼を地面から引っこ抜く。 「あっはっはー! サンキュー、助かった。 やはり種族の違いはあれど同じ幻獣、助け合う気持ちを持って生きていかねばな。 とりあえずこれで俺様は君達に借りができたわけだ。俺様の助けを借りたければ、いつだって呼んでいいんだぜ? あ、でも助けを呼ぶときは同時に別の場所で呼ばないようにね。さすがに分身はできないかr(ry ぐげっ」 「…………」 とりあえずウザかったから地面にもう一回刺した。 ****** 広い庭の噴水近くに移動した四人が辺りに沈黙を落とす。 赤く長いポニーテールの男は噴水の縁に座り、ヒューマン、フェアリー、ドラゴンはそれに向かい合うように地面に座っていた。 「……ヒドくない? 俺様が幻獣のあるべき姿に対して意見を述べてるってのに(ry」 「だって長かったから」 間髪入れずにフェアリーが言う。 「なっ…何で遮るの! 俺様は自分の考えを思いついたままに(ry」 「言うと長ぇんだよ」 次はドラゴンだ。 ことごとく遮られている。 「あのー……」 ヒューマンがおずおずと声を出した。 「どうした、新人くん。 俺様は現在、言葉を遮られてばかりで少しイライラしているぞ? もしや貴様も(ry」 「すいません、遮ります。 失礼ですが、どちら様ですか?」 「(こいつら……)」
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