光の国の城

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「まあ、その疑問も当然のものだな。 ざっと自己紹介しよう。 俺様は光の国を統べる、炎を纏いし不死鳥、フェニックス。 別名として火の鳥や鳳凰とも言う。太陽神とも言われてる。 不死鳥と呼ばれてはいるが、俺様自身は五百年に一回自らの身を燃やし灰になり、また再生しているから『不死』というよりは『不滅』の感覚が近いと思う。 まあ、そういう過程を知らん奴からすれば俺様は不死鳥なわけだが。 実を言うと、俺様の灰や涙には不死になる効果があったり解毒の効果があったりする。 あ、でも故意に採取しようとしないでね。俺様、不死鳥とはいえ痛いっていう感覚はあるから。自分の炎以外で燃やされると多分のたうち回るから。 最近闇の国の方で俺様の肉とか出回ってるらしいけどアレ偽物。俺様、闇の存在にそんな簡単に倒されるようなザコじゃありません。 まぁ…ざっと言うとこんなもんかな? あとは思い出したら言うかも」 フェニックスがうんうんと頷いてヒューマンを見た。 「(長ぇ……!)」 三人の意思が合致した。
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