光の国の城

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「不死鳥フェニックス……」 ヒューマンが名前を復唱する。 これから先自分が属する国、光の国の国王の名前だ。 忘れるわけにはいかない。 「長かったらフェニでもいいよ? あー、でも俺様国王だし、国王に対して馴れ馴れしいのは君達自身が遠慮しちゃうかな? 俺様そういうのは気にしない主義だけど(ry」 「フェニックスよぉ……、言いたいことの最初だけ言うようにしてくれねぇか」 ドラゴンが心底うざったいという顔をしながら言う。 「えっ…。 (そんな冷たいことry)」 「俺が思うに、お前、割と初っぱなに結論言ってんだよ」 「…………わかった。 (なるほど、これが言論の自由を奪うとry)」 彼自身も(冗談抜きで)思うところは 色々あるようだが、承諾してくれた。 まぁ、これで話も短くなるし、フェニックスには悪いがこちらの利益を優先させてもらおう。 「それで、今日の目的なんだけどね?」 フェアリーが口を開く。 「何だ?」 「ヒューマンの登録頼みたいの」 きょとんとしたフェニックスがヒューマンを見る。 「ああ!? そういえば俺様、君のこと知らないや!!」 「(今更!?)」
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