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「何やってんの!」
仁王立ち。
腕を組んだフェアリーの頭に怒りマークが見える気がする。
後からついてきたドラゴンも「何事?」と言わんばかりの顔をしていた。
「フェア、リー……、国王の俺様を、蹴り、飛ばすのは…、い、いかがなものかな……」
「うるっさいな!
正義に地位なんて関係ないよ!」
カッコいい。
今の、名言なんじゃないだろうか。
「ちくしょう……、何て無様なんだ…。
女の子に叱られるとか俺様カッコつかねぇー…」
「ヒューマン騙してる時点でカッコよくも何ともないの!
むしろちょっと悪い!」
「はうッ!」
ぐさっと突き刺さった言葉にダメージを受ける。
フェアリー強いな。
「僕は大丈夫だから。
…………。
フェニックスさん…」
フェアリーをなだめてフェニックスを見る。
「何だよ怖えな!冗談の通じない奴らめ!
わかったわかった。じゃあ真面目に
やるとしようじゃないか。
新人くん、その絨毯の真ん中に立て」
フェニックスが絨毯を指差す。
「え?」
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