光の国の城

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「サンダーバード?」 ドラゴンが復唱した。 「ああ。 俺様率いる光の国に敵対する勢力、闇の国を率いる王だ。まぁ、俺様の最大のライバルとも言える。 能力は雷。ただし、他に類を見ない紫電を操る」 ――紫電。 あの雷は、闇の国の王の能力。 それが僕を守るって…どういうことだ? 「実は、どちらかの勢力に所属する際にこういう儀式を行うのは両国同じでな、その時に所属する国を間違うとこのように拒絶反応が起こる。 その幻獣の中に存在する光、もしくは闇の力が無意識だろうと何だろうと間違いを正そうとするためだ。 その拒絶反応の形は国王の能力に準ずるようになっているらしい」 つまり。 「ヒューマンは、闇属性…?」 光の国に所属することが間違いならば、 必然的に、僕は闇の国の住人? 「そんな、」 言葉につまる。 光の国と闇の国が敵対してしまうなら。 フェアリー達が光で、僕が闇なら。 「敵…?」 「う、嘘でしょ…?」 「いや、確実に、だ」 「ヒューマンは、敵だ」  
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