黄昏の剣、トワイライト

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「……、こちらは?」 男がヒューマンに手を向ける。 向けるというと微妙な表現だが、丁寧な指差し、と言ったところだろう。 「ヒューマンです。 光属性では、ありません。 あ、でも! 闇属性になるつもりも無いので、あの……殺さないでくれますか?」 かなり弱気になりながら勇気を振り絞った。 「? 誰かに殺されそうになったのか?」 きょとんとした驚き顔で聞き返される。思わず言葉に詰まった。 「……(にこっ)」 笑顔で、男がフェニックスを指差す。 まるで「こいつか?」と言われているようだ。 「……、そう、です」 「死ね、我が王よ」 「何で!?」 上からヒューマン、男、フェニックスの順だ。 男自体は剣をフェニックスに向けていた。 この人怖い!超笑顔だけど超怖い! 「何で、も何もあるか。 全く…我が王のことだから国の登録ができなかったとかそんな下らない理由で殺そうとしたんだろう?」 大当たりですね!
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