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「行くぜ、ラミア!」
「はいはい、わかったわよ」
ガゥン!
インキュバスの銃から炎が撃ち出される。
彼の能力は『闇属性の炎』。
光の国で見た綺麗な赤や橙色ではなく、深い赤、暗い橙の炎。
インキュバスの髪の色とよく似ていた。
さて。
私ものんびり見ているわけにはいかない。
「『闇の譜面(ダークスコア)・第16章』」
「それ好き!」
「茶々入れないでくれる!?」
インキュバスに喝を入れて改めて気を鎮ませた。
大きく息を吸う。
♪―♪――♪♪――♪――……
ラミアの能力は『口笛』。
卓越した技術と超越したオクターブ数。例え歌の天才と云われるマーメイドやセイレーンでも口笛ならばラミアには敵わないだろう。
俺とラミアのコンビの場合、俺の役目は口笛を吹いている間一切動けなくなるラミアを守ること。口笛に怖じけずに向かってきた敵を撃ち抜くことだ。
「勇気だけは、認めてやるよ」
ガゥン!
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