光の国

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「不死鳥フェニックスが国王。 赤い髪と瞳……っていうか、とりあえず派手で目立つからすぐ解ると思うよ!」 「派手で目立つって…。 今から、あの町に行くの?」 苦笑いで話を変え町を見る。 「うん。町にも行くけど、まずはお城。 登録しないとね」 「登録?」 「住民登録……かな。 この世界において、基本的に同じ幻獣は存在しないの。だから、ヒューマンはまだ未知の生命体扱いなわけ。 きちんと検査した上で光の国の存在であることを管理局に証明してもらうんだよ」 「へー。登録されないとどうなるの?」 フェアリーの言いぶりからすると全員がやっているらしいが。 「う…どうなるんだろ。 登録してない幻獣知らないからなぁ……。 多分、存在を知られないわけだから、いつの間にか消滅するんじゃないかなぁ……」 怖っ。 まぁ簡単にまとめると、 サラヴィーンでは存在を知られること、国に登録されることが生きていくための必須条件。 光の国か闇の国か、どちらかに所属する。 所属しなければ……死。
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