酒巻社長のピンチ!!?

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  拓司が、3番目の兄の龍巳と再会してから、1ヶ月経った。     拓司は、龍巳が好きなのだと解ったから、頻繁に会っているかと思いきや… まったく会っていなかった。     メールなどで、連絡はするけれど拓司は『忙しくて会えない』と言うばかり。       確かに、社長の拓司は忙しかった。 ただし、仕事関係の誰かと会うにしても、なるべく平日にしてもらっていたので、1ヶ月の間、ずっと空かないはずはなかった。       この日も拓司は、会社で声を張り上げていた。     「なんだと!?なぜ、それをすぐに言わない!!? 古城くん。すぐに、あちらへ向かうから、一緒に…」    「はい!!解りました」       拓司と、古城は早足で会社を出る。     拓司、自らの運転で取引先へ。       必死に、取引先の社長と話をする姿。 それは、まさに若き社長、酒巻 拓司が認められる理由だった。   鬼と言われても、その礼儀正しさには、定評があった。    
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