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拓司の顔が、紅潮していく。
拓司は、こらえきれずトイレに向かおうとする。
ところが、龍巳はそんな拓司の手を取り、どこかへ向かう。
「…はっ、はぁ…」
2人は、会社の屋上まで来ていた。
さすがに、人気(ひとけ)はない。
「…っ、信じられない…こんな所で…!!
して良いかどうかくらい判るだろ!!」
顔を赤くしながらも、怒る拓司。
だが龍巳は、悪びれる様子もなく言った。
「たくが悪いんだぞ?いつも忙しい!!ばかりで会えないし、こないだなんて、オレのメールを無視しただろ?!」
「あ…」
拓司は、その言葉で思い出した。メールを返し忘れていたのを。
「だからって、こんな…しかも、屋上に連れてきて…」
龍巳は、そんな拓司の股間をズボンの上から触る。
「あ~あ。たく、このままじゃ帰れないなぁ?」
「そ、それは龍にぃがっ…」
すると、龍巳はニヤリと笑った。
「…たく、おねだりしたら挿れてやるよ」
「だ、誰がっ…!!龍にぃが悪いんだろ!!?」
「あっそう。たく“桃ちゃん”のアメ食べるか?」
「!!!」
拓司は、もう限界だった。
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