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胡座をかいた自身の足の間に挟んだ枕へ顎をポスンッと乗せる。
それから、視線を上へ向ける。
気怠そうな、少し垂れた目を、もう一人の同室者へ向けた。
三之助と向かい合わせにいた、神崎左門はその仕草に見兼ねて呟いた。
「遊びたかったが……もう寝るか?」
三学年の中でも小柄な体型の彼の口から発せられたそれは、すでに大人と同じものだった。
まだ他の同級生と同じくらい幼い顔立ちだというのに、変声期というのは本当に分からないものだ。
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