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「ったく…そんなんじゃ進学できねーぞ」 「知るか。」 「知るかって…お前なぁ」 悠が呆れた顔で俺を見る。 「あ…お前久しぶりに学校来たから知らねぇよな!?」 悠が思いだしだように俺の方を向く。 「なんだよ?」 「今月の放送委員の子ですっげー声が綺麗な子がいるんだよ!!いろんなヤツが誰か探し回ってんだけどさ、見つからねーの!」 「なんで?」 「四方ちひろって奴だってとこまでは解るんだ。でも四方ちひろがどういう子なのか、誰もしらねーんだよ」 悠の言葉に顔をしかめる。 「どういう事だよ?」 「四方ちひろは教室で授業を受けてねぇからな。」 「特別学級って事か?」 「さぁな。だから皆正体を探ろうと必死なんだよ」 悠が俺の飲みかけのいちごミルクを吸う。 「放送室で待ち伏せすればいいんじゃねーの?」 「そう思うだろ!?だけど待ち伏せすれば先生たちに追い払われるらしーぞ?」
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